同じ gemini-flash-latest が、リージョンごとに違うモデルを指していた — 比較値が汚れる数日間の見つけ方
エイリアスの解決先はリージョン単位でロールアウトされます。同じ gemini-flash-latest を東京と us-central1 に投げると、数日だけ別のモデルが応答する。その間の比較値が無効になる理由と、1発のプローブで検知して比較を凍結する設計をまとめます。
システム指示を何語で書くか — 現地語のプロンプトが多数になったアプリで3方式を測り直す
システム指示を英語で固定するか、ユーザーの言語に訳して渡すか。countTokens で言語別の入力トークンを実測し、出力言語の一致率とスキーマ遵守率を並べて、9トークンで足りる場所と訳すべき場所を切り分けます。
自動採用された出力こそ抜き取る — 限られたレビュー予算で静かな品質劣化に気づく設計
信頼度ゲートが見ているのは、モデルが迷った出力だけです。静かな劣化は自動採用された側に沈みます。1日30分というレビュー予算を前提に、二項分布で検出日数を見積もり、層別抜き取りと累積監視で気づく速さを上げた設計と実測を共有します。
並行して回す実験が共有予算を食い尽くす前に — AI Studio 費用上限をプロジェクト隔離の境界にする設計
個人開発で複数の Gemini 実験を同じ請求アカウントで並行させると、ひとつの暴走が他の全部を巻き添えにします。AI Studio に入ったプロジェクト単位の費用上限を隔離境界として使い、クライアント側のソフト天井と月次照合まで含めた設計を実装込みでまとめました。
Gemini Code Execution の計算結果とモデルの文章がずれる — 実行結果だけを信頼する検証ゲートの実装
Gemini の Code Execution は実際に走らせた計算結果と、それを説明する自然文を別々に返します。文章側の数値を鵜呑みにすると幻覚を掴みます。実行結果だけを真実として抽出し照合する検証ゲートの実装を、動くコードで解説します。
responseSchema で $ref が使えず詰まったら — responseJsonSchema で再帰スキーマを本番で扱う
Gemini の responseSchema は OpenAPI サブセットで $ref/$defs が使えず、共有定義も再帰も表現できません。responseJsonSchema へ移行し、多言語フィールドの再利用とカテゴリ木の再帰を本番で扱う実装をまとめました。
長尺PDFの章ごと要約で、まる一章が要約から消えていたとき — 被覆率を計測して取りこぼしを塞ぐ運用メモ
章ごと要約→全体再結合は長尺PDFに効きますが、抽出漏れや再結合で一章がまるごと消えても要約は素知らぬ顔で完走します。被覆率という一つの数字で取りこぼしを検知し、消えた章だけ再実行する監査つきパイプラインを実装で示します。
同じナレーションを二度生成しない — TTS 音声を端末にキャッシュする鍵設計と失効の運用
瞑想・癒し系アプリのように同じ音声を何度も再生する場面で、Gemini TTS の出力そのものをキャッシュしてコストを実質ゼロに近づける設計です。テキストだけでは足りないキャッシュキーの組み立て方、サーバ生成キャッシュと端末キャッシュの二層構成、モデル停止期限への備えとしての失効ポリシーを、動くコードと実測値でまとめました。
無料ユーザー一人あたりのトークン予算を決める — AdMob 収益と AI 機能のコストを釣り合わせる設計
レート制限は秒あたりを守りますが、月末の請求は守ってくれません。広告収益から一人あたりのトークン予算を逆算し、呼び出しラッパー一か所で台帳を作り、ソフトキャップで段階的に降格させ、上位1%の消費比率で濫用を検知するまでを、動くコードとともにまとめます。
Gemini API のシステム指示とプロンプト設計 — 出力品質を劇的に上げる実践テクニック
Gemini API のシステム指示(system_instruction)とプロンプトエンジニアリングの実践的なテクニックを解説します。出力品質にダイレクトに効く設計パターンを、動作するコード例と共に紹介します。
gemini-embedding-2 の検索精度が伸びないとき、最初に task_type を疑う
gemini-embedding-2 の検索が惜しい外れ方をするとき、原因は task_type の指定漏れや不一致であることが多いです。ドキュメントとクエリで用途を揃え、再現率を取り戻す実装と検証手順をまとめました。
構造化出力のストリーミングで、完成したフィールドから順に画面へ出す — 不完全なJSONを安全に読む部分パース
responseSchema でストリーミングすると、JSONが閉じるまで画面は真っ白なまま待たされます。不完全なJSONを安全に補完して読む部分パースと、一度出した値を後退させない逆流防止を組み、最初のフィールドまでの体感を実測とともに縮める設計を残します。