GEMINI LABEN
API — Interactions APIが一般提供となり、Geminiモデルとエージェントを扱う主要APIとしてスキーマが安定しましたAGENTS — Interactions APIのGAでManaged Agentsとバックグラウンド実行が正式対応となり、Gemini Omniも追って対応予定ですLIVE — Live APIとAI Studioに多言語リアルタイム音声翻訳が加わり、70以上の言語を自動検出して話者の抑揚を保ちますOMNI — ネイティブマルチモーダルのGemini Omni FlashがAPIでパブリックプレビューとなり、動画ワークフローを自作できますSPARK — 個人向けエージェントGemini SparkがmacOSに対応し、ローカルファイルやWorkspaceをまたいだ処理を自律実行しますPRO — Gemini 3.5 Proは7月17日に延期と報じられ、200万トークンとDeep Think Reasoning Layerが焦点とされていますAPI — Interactions APIが一般提供となり、Geminiモデルとエージェントを扱う主要APIとしてスキーマが安定しましたAGENTS — Interactions APIのGAでManaged Agentsとバックグラウンド実行が正式対応となり、Gemini Omniも追って対応予定ですLIVE — Live APIとAI Studioに多言語リアルタイム音声翻訳が加わり、70以上の言語を自動検出して話者の抑揚を保ちますOMNI — ネイティブマルチモーダルのGemini Omni FlashがAPIでパブリックプレビューとなり、動画ワークフローを自作できますSPARK — 個人向けエージェントGemini SparkがmacOSに対応し、ローカルファイルやWorkspaceをまたいだ処理を自律実行しますPRO — Gemini 3.5 Proは7月17日に延期と報じられ、200万トークンとDeep Think Reasoning Layerが焦点とされています
記事一覧/高度な活用
高度な活用/2026-07-10上級

カテゴリを30から34に増やした日 — 8,000枚を全部かけ直さない差分再分類の設計

分類カテゴリを追加したとき、既存資産を全件かけ直す必要はありません。埋め込みで影響ラベルを絞り、確信度マージンで境界資産を拾う差分再分類の実装と実測値をまとめました。

Gemini API177画像分類3gemini-embedding-25タクソノミーコスト最適化24個人開発80

プレミアム記事

壁紙アプリのカテゴリを30個から34個に増やしたとき、最初に頭をよぎったのは新カテゴリの命名でも画面設計でもなく、「すでに分類済みの8,142枚をどうするか」でした。

新しいカテゴリは、既存のどれかから資産を奪います。「夜景」を足せば、それまで「風景」や「都市」に入っていた画像の一部は、本来そちらへ移るべきものです。かといって8,142枚を Gemini にもう一度全部投げるのは、費用の面でも待ち時間の面でも気が進みません。

個人開発でこの種の判断を迫られるたびに感じるのは、「正しさ」と「かけられるコスト」の折り合いをどこで付けるかが設計そのものだということです。今回はその折り合いを、埋め込みと確信度マージンという2つの信号で決めた記録を残しておきます。

全件再分類が高くつく理由を、まず数字で押さえる

判断の前に、全件やった場合のコストを見積もりました。Flash 系のモデルに 768px 相当の画像1枚とラベル定義を渡し、上位2ラベルを構造化出力で返させる構成です。

項目全件再分類
対象枚数8,142 枚
1枚あたり入力トークン(画像+プロンプト)約 1,120
1枚あたり出力トークン約 45
推定費用約 3,900 円
実行時間(並列度8)4 時間 12 分
ラベルが実際に変わった枚数1,046 枚(12.8%)

最後の行が肝心なところです。8,142枚を投げて、変わったのは1,046枚。裏を返せば87%は投げる前から結論が決まっていた計算になります。この87%を投げずに済ませられれば、費用も時間もそのまま削れます。

なお上の表の「変わった枚数」は、後述する差分再分類の妥当性を測るために、一度だけ全件を回して答え合わせをした結果です。日々の運用では、この全件実行こそが避けたい対象になります。

再分類すべき資産は「新カテゴリに奪われうるもの」だけ

新カテゴリ「夜景」が奪うのは、意味的に近いラベルを持つ資産だけです。「猫」や「幾何学模様」に入っている画像が夜景に移ることは、まず起きません。

そこで再分類の対象を、次の2つの和集合として定義しました。

  1. 影響ラベル集合 — 新カテゴリと意味的に近い既存ラベルを持つ資産
  2. 境界資産集合 — 分類時の確信度マージンが小さく、もともと判定が揺れていた資産

1つ目は「新カテゴリのせいで答えが変わりうる」資産、2つ目は「新カテゴリがなくても答えが揺れていた」資産です。前者だけでは、たとえば風景とも夜景ともつかない曖昧な1枚を、影響ラベルの網から漏らしてしまいます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

この記事の続きを読む

この先には、実装コードやベンチマーク結果など、実務でお役に立てる内容をご用意しています。このサイトは広告を掲載しておらず、サーバーや開発にかかる費用はメンバーの皆様のご支援で成り立っています。もしお役に立てていましたら、ご支援いただけますと大変ありがたいです。

この記事で得られること
8,142枚の全件再分類(約3,900円・4時間12分)を1,180枚(約570円・38分)に圧縮した選定ルールと実測値
gemini-embedding-2 で新旧カテゴリの意味的近傍を測り「奪われうる既存ラベル」だけを再分類対象にする実装
taxonomy_version と確信度マージンを持つ分類台帳の設計、および1件だけ取りこぼした境界事例の分析
Stripe による安全な決済 · いつでもキャンセル可能

この記事を購入する

この先の内容をすべてお読みいただけます。一度のご購入で、いつでも何度でもアクセスできます。このサイトは広告を掲載しておらず、皆さまのご支援がサーバー費用などの運営を支えています。

または
メンバーシップなら全記事が読み放題 →
シェア

お読みいただきありがとうございます

Gemini Lab は広告なしで運営しており、サーバー費用などの運営コストはメンバーシップのご支援で賄っています。実装コード・ベンチマーク・本番設計パターンなど、実務でお役立ていただける記事を毎日更新しています。もし読んでよかったと感じていただけましたら、ぜひご覧ください。

  • コピー&ペーストで使える実装コード付き
  • 毎日新しい上級ガイドを追加
  • ¥580/月 または ¥1,480 の永久アクセス
メンバーシップを見る →

関連記事

高度な活用2026-07-10
停止するモデルで作った画像は、二度と同じものが作れない — 再生成可能性を台帳で管理する
8月17日に停止する Gemini の画像生成モデルで作ったアセットは、停止後は同じ手順で再現できません。何が再生成可能で何が凍結資産なのかを台帳で切り分け、移行前に判定を終えるための設計と実装をまとめました。
高度な活用2026-07-08
複数アプリのFAQを1つの File Search ストアに同居させる — customMetadata と chunk 設定で検索を分ける
複数アプリのFAQを1つの File Search ストアにまとめると、metadataFilter が無言で空を返したり、回答がチャンク境界で割れて引用されなかったりします。customMetadata の設計、AIP-160 フィルタ構文の落とし穴、chunkingConfig の実測チューニングを実装ベースでまとめました。
高度な活用2026-07-03
ツール結果が会話を静かに食いつぶす — Gemini Function Calling の巨大レスポンスをハンドル渡しで軽くする設計
Function Calling のツール結果が会話履歴に滞留し、入力トークンを複利で膨らませる問題を分解します。トークン予算つき圧縮とハンドル渡しの2実装で、実測で入力を約1/8に抑えた手順と落とし穴をまとめます。
📚RECOMMENDED BOOKS
大規模言語モデル入門
山田育矢
LLM開発
生成AIプロンプトエンジニアリング入門
我妻幸長
プロンプト
Claude CodeによるAI駆動開発入門
平川知秀
AI駆動開発
※ アフィリエイトリンクを含みます
もっと見る →