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API / SDK/2026-07-05上級

使っているモデルの廃止予告だけを拾う — url-context に公式チェンジログを読ませる仕組み

画像モデルの停止を公開3日前に知って肝を冷やしました。url-context に公式チェンジログを直接読ませ、自分が実際に使っているモデルの廃止予告だけを構造化して差分通知する仕組みを、そのまま動く Python と運用で削った過検知の調整まで含めて組み立てます。

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8月17日に一部の画像生成モデルが止まる、と気づいたのは公開のわずか3日前でした。個人開発で iOS と Android のアプリを回しながら、複数の技術ブログも運用していると、自分が触っている API の変更履歴を毎日読みに行く余裕は正直ありません。その日はたまたまチェンジログを開いて、締め切りが目前だと知って血の気が引きました。

問題は「情報が出ていなかったこと」ではありません。情報はきちんと公開されていました。私が毎日それを読みに行けなかっただけです。だとすれば、読みに行く作業のほうを自動化すればいい。しかも、公式ページを直接根拠にして、私が実際に使っているモデルの廃止だけを拾ってくれれば、通知は一気に静かになります。

Gemini の url-context を使うと、これが素直に組めます。以下では、公式チェンジログを url-context に読ませ、自分のモデル一覧と突き合わせて、影響のある変更だけを差分で通知する「廃止レーダー」を組み立てます。落とし穴も含めて、そのまま動く形で残します。

グラウンディングと構造化を1回の呼び出しに詰め込まない

最初に設計の勘所を1つだけ共有します。ここを外すと後で必ず作り直しになります。

url-context のようなツールを有効にした呼び出しと、response_schema による厳密な JSON 出力は、同じ1回の generate_content に同居させると挙動が安定しません。ツール側がフェッチした内容を返す経路と、スキーマに沿って構造化する経路が競合し、スキーマが無視されたり、逆にツールが呼ばれなかったりします。私はここで半日溶かしました。

なので、処理を二段に分けます。

役割ツール出力形式
1段目公式ページを読んで廃止予告を素のテキストで抜き出すurl-context を有効化プレーンテキスト
2段目抜き出したテキストと自分のマニフェストを突き合わせ、影響だけを構造化するツールなし・response_schema のみ厳密な JSON

一見すると呼び出しが2回になって無駄に見えますが、実運用では逆に安くつきます。1段目は軽量な gemini-flash-latest で十分ですし、2段目に渡すのは抜き出し済みの短いテキストなので、入力トークンが小さく済みます。私の環境では1回あたりの合計で数円に収まり、月に3回動かしても負担になりません。

手順1:自分が実際に使っているモデルとエンドポイントを1枚にする

レーダーの精度は、突き合わせる「自分の側の台帳」で決まります。ここを曖昧にすると、世の中の全廃止予告に反応する騒がしい通知器になってしまいます。

私は、アプリと各サイトで実際に呼んでいるモデル・機能を1枚の YAML にまとめています。ポイントは、どこで使っているかを必ず添えることです。廃止予告を受け取ったとき、真っ先に知りたいのは「どのアプリを直せばいいか」だからです。

# manifest.yaml — 自分が実際に使っている Gemini の面
used:
  - id: "gemini-flash-latest"
    kind: model
    where: ["wallpaper-app-android", "labs-auto-post"]
    note: "軽量生成の主力。別名なので静かな昇格に注意"
  - id: "gemini-embedding-2"
    kind: model
    where: ["labs-related-articles"]
  - id: "url_context"
    kind: feature
    where: ["labs-migration-radar"]
  - id: "batch-api"
    kind: feature
    where: ["wallpaper-app-review-classify"]
watch_pages:
  - "https://ai.google.dev/gemini-api/docs/changelog"
  - "https://ai.google.dev/gemini-api/docs/deprecations"

where に App Store / Google Play 側のアプリ名や、どのブログの自動投稿かを書いておくと、通知を見た瞬間に修正対象が分かります。私はここに AdMob 連携のある画面まで書き込んでいて、モデルを差し替えるときに広告表示の初期化順序を壊さないよう気をつける、というメモ代わりにもしています。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
モデルの廃止予告を毎回手で追うのに疲れた方が、公式チェンジログを url-context に直接読ませて、自分が使っているモデルだけの影響を自動で拾えるようになります
グラウンディングと構造化出力を1回の呼び出しに詰め込まず二段に分ける設計と、前回結果との差分だけを通知する状態管理まで、そのまま動く Python で手に入ります
運用して分かった過検知・取りこぼしの調整(バージョン別名の揺れ・予告の言い回し・取得失敗の握りつぶし)を、実際に効いた対処とあわせて持ち帰れます
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