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◈ API / SDK/2026-06-25上級

プレビュー画像モデル停止の朝に学んだこと — Gemini 画像モデル GA 移行と廃止に強いパイプライン設計

gemini-3.1-flash-image-preview と gemini-3-pro-image-preview の停止を機に、GA 版への移行手順と、廃止日に振り回されない画像生成パイプラインの設計をコード付きで整理します。動画から画像を生成するサムネイル自動化も扱います。

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✦ プレミアム記事

無人で回している画像生成処理が、ある朝とつぜん 404 NOT_FOUND を返し始める。その原因が自分のコードではなく、外部のモデル廃止スケジュールにあった——という経験をされた方は少なくないのではないでしょうか。

2026年6月25日、gemini-3.1-flash-image-preview と gemini-3-pro-image-preview の2つの画像プレビューモデルが停止されました。入れ替わりに、ネイティブ画像モデルの正式版として gemini-3.1-flash-image(Flash Image)と gemini-3-pro-image(Pro Image)が GA に昇格しています。

私自身、壁紙や癒し系のアプリで図版やサムネイルを自動生成する処理をいくつか回しております。プレビュー版のモデルIDをコードに直書きしていた頃は、こうした廃止のたびに該当箇所を探して書き換える、という後手の対応を繰り返していました。今回はその反省を踏まえ、GA への移行手順と同時に「廃止日に振り回されないパイプライン設計」を共有いたします。

プレビューと GA で、実際に何が変わるのか

まず押さえておきたいのは、今回の変更が単なる名前替えではないという点です。モデルIDから -preview サフィックスが落ちたことには、運用上の意味があります。

項目プレビュー版GA 版
モデルIDgemini-3.1-flash-image-previewgemini-3.1-flash-image
SLA・安定性保証なし(予告で停止しうる)あり(廃止には移行期間)
料金体系暫定・変動しうる確定
本番利用の推奨非推奨(検証向け)推奨
動画→画像生成一部のみFlash Image で対応

プレビュー版は「いつ消えてもおかしくない」前提のモデルでした。検証や試作には便利ですが、無人で回す本番処理に直書きするのは、今思えば筋の悪い設計だったと感じています。GA 版は廃止時に移行期間が設けられるため、同じ事故は起きにくくなります。

ただし、GA 版に差し替えれば終わり、ではありません。次にまた別のモデルが廃止される日は必ず来ます。大切なのは「次の廃止」に備えた構造を、この移行のタイミングで仕込んでおくことだと考えています。

移行の最小手順:まずは止まった処理を動かす

緊急で動かす必要がある場合の最小手順から示します。多くのコードでは、モデルIDの差し替えだけで復旧します。

from google import genai
 
client = genai.Client(api_key="YOUR_API_KEY")
 
# Before(停止済み):
# model = "gemini-3.1-flash-image-preview"
 
# After(GA):
model = "gemini-3.1-flash-image"
 
response = client.models.generate_content(
    model=model,
    contents="A calm minimalist wallpaper, soft gradient, muted teal",
)
 
# 生成画像はパートとして返る
for part in response.candidates[0].content.parts:
    if part.inline_data is not None:
        with open("wallpaper.png", "wb") as f:
            f.write(part.inline_data.data)

この段階での注意点は、プレビューと GA でレスポンス形状が同じでも、生成結果のトーンが微妙に変わることがある点です。プロンプトをそのまま流用すると、色味や構図がわずかにずれる場合があります。本番に流す前に、代表的なプロンプト数本で出力を目視確認することを推奨します。

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この記事で得られること
✦プレビュー画像モデルから GA 版(gemini-3.1-flash-image / gemini-3-pro-image)へ安全に切り替えるための、モデルIDを一元管理する設定レイヤーのコードを手に入れられます
✦廃止日を見落として無人処理が止まる事故を防ぐ、モデル寿命チェックと事前アラートの仕組みを実装できます
✦動画ファイルを文脈に渡してサムネイルを生成する video→image の実装と、図版自動化に組み込む際のコスト試算を把握できます
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