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API / SDK/2026-09-06上級

Gemini Omni 1.1 で尺を伸ばす二つの道は、壊れ方が違います

Omni 1.1 のシーン延長は10秒刻みで累計40秒まで、キーフレーム補間は両端を固定して間を生成します。どちらで伸ばすかは最初の1本を作る前に決まってしまいます。尺の割り付けを先に計算する関数と、継ぎ目のずれを数値で追う検査を書き残します。

gemini115gemini-omni-1.1-flash動画生成2シーン延長キーフレーム

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9月の初めに、壁紙アプリのストア用の短い紹介動画を作り直していました。数秒のカットを継ぎ足していって、最後はアプリのアイコンが浮かび上がるところで終わらせるつもりでした。

延長を三回重ねたところで手が止まりました。継ぎ目はどこも滑らかで、通して観るかぎり破綻は見当たりません。それなのに、最後のカットの色味が、最初のカットとは違う空気になっていたのです。

用意してあったアイコンの背景は、最初のカットに合わせて作ってありました。ずれていたのは動画のほうで、直すなら継ぎ足した分をまとめてやり直すしかありません。

そのとき気づいたのは、シーン延長とキーフレーム補間が「同じ長さを作るための二つの手段」ではない、ということでした。二つは伸び方ではなく壊れ方が違います。そして壊れ方が違う以上、選ぶのは行き詰まったときではなく、最初の1本を生成する前になります。

累計40秒の上限は、走り出したあとには動かせません

Omni 1.1 のシーン延長は、既存の動画の続きを生成します。刻みは10秒単位で、累計の長さは40秒までと決まっています。これは Google 公式の Gemini Omni 1.1 Flash の告知に明記されている数字です。

厄介なのは、この上限が「途中で気づいて別の方法に切り替える」という逃げ道を塞いでいる点だと思います。延長で積み上げた30秒を、あとからキーフレーム補間の連鎖に組み替えることはできません。両端を固定する作り方は、最初の生成の時点で両端の絵を持っている必要があるからです。

つまり40秒の壁は、尺の上限であると同時に、判断の締切でもあるのです。

延長が読んでいるのは、直前の10秒です

Omni 1.1 で変わったのは参照する範囲です。以前のモデルが最後の1秒しか見ていなかったのに対して、直前の10秒までを文脈として読むようになりました。継ぎ目の自然さは、この差でかなり良くなっています。

ここに落とし穴がありました。継ぎ目が良くなるほど、ずれは継ぎ目に現れなくなります。

一つひとつの接続は前の10秒に忠実で、隣り合うカットを見比べるかぎり違和感はありません。ところが忠実さは「直前」に対する忠実さであって、「起点」に対する忠実さではないのです。一歩ずつ正しく進んだ結果、出発点からはずいぶん離れた場所に着いている——私が三回目の延長で踏んだのは、まさにこれでした。

呼び出し自体は素直な形をしています。公式が示している延長の書き方は次のとおりです。

from google import genai
 
client = genai.Client()
 
interaction = client.interactions.create(
    model="gemini-omni-1.1-flash",
    previous_interaction_id=previous_video_interaction.id,
    input=[
        {"type": "text", "text": "Continue the scene."}
    ],
    response_format={
        "resolution": "360p",
    },
)

previous_interaction_id で前の生成を指すだけなので、書くのは1行増える程度です。手軽さと、あとから引き返せないことが同居しているのが、この機能の性格だと感じています。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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シーン延長とキーフレーム補間のどちらで尺を伸ばすかを、最初の1本を生成する前に決められるようになります
継ぎ目は滑らかなのに起点から色が流れていく事故を、目視ではなく数値のしきい値で止められるようになります
360p の下書きが3分の1のコストで決められることと、決められないことを切り分けられるようになります
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