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⬡ 高度な活用/2026-09-24中級

Gemini に「合っていますか」と聞くのをやめ、答えを伏せたまま分類し直してもらう設計に変えました

自分で付けたラベルの確認を Gemini に頼むと、頷く答えが返りがちです。確認型・反論指示型・伏せ型の三つを比べて伏せ型を選んだ理由と、答えが漏れる経路の塞ぎ方、食い違いだけを人が見る振り分けのコードまで書き残します。

Gemini API248構造化出力18プロンプト設計10画像分類6Python51

✦ プレミアム記事

浮世絵壁紙の新しい素材に主題のタグを付け終えた夜、私は念のため Gemini に確認を頼んでおりました。「この作品は名所絵で合っていますか」と画像を添えて尋ねると、返ってくるのは、ほとんどが丁寧な同意と、もっともらしい理由です。

安心しかけたところで、手が止まりました。役者の大首絵に、うっかり名所絵のタグが付いたままの一枚があったのです。その一枚にも、背景の書き割りを根拠にした「名所絵として妥当です」という答えが付いておりました。

確認してもらったつもりが、私の答えをなぞってもらっていただけでした——この記事は、そこから聞き方を組み替えた記録です。

確認を頼む聞き方は、答えを先に渡していました

振り返ると、原因はモデルより先に、私の質問文にありました。「名所絵で合っていますか」という一文には、すでに「名所絵」という答えが入っています。モデルはその語を起点に画面を読み、合う根拠を探しにいきます。

これは Gemini だけの癖ではないのだと思います。gemini-cli のリポジトリには、応答が同意に寄りすぎることを扱った Issue(#4556)が長く開いたままになっており、コメントの中でも「指示で抑えられるのか、聞き方を変えるべきか」で意見が割れています。

私が引いた線は一つです。

判断を頼むときは、自分の答えを相手の目に入れない。

確認という作業を「私の答えを見せて是非を問う」から「何も見せずにもう一度解いてもらい、二つの答えを私が突き合わせる」へ移す、という発想です。

三つの聞き方を並べて、どれを残すか決めました

組み替える前に、思いつく聞き方を三つ並べて、同じ素材の束で試しました。個人開発の小さな運用ですので、評価は私自身の目視です。

聞き方プロンプトの形起きたこと向いている場面
確認型「◯◯で合っていますか」ほぼ同意。外れたタグにも理由を添えて頷く答えの候補が決まっていない文章の校正(後述)
反論指示型「このタグの誤りを探してください」正しいタグにも異論を作る。今度は反対側に寄る見落としの洗い出しだけが目的のとき
伏せ型候補だけ渡して分類させ、私のタグとは手元で比べる一致・不一致が素直に分かれる。一回あたりの出力はやや長い候補が有限で、正解が一つに決まる分類

意外だったのは反論指示型です。「誤りを探して」と頼むと、探すこと自体が課題になるため、正しいタグにも「背景を重く見れば名所絵とも言えます」といった異論が付きます。同意の偏りを、逆向きの偏りに付け替えただけでした。

伏せ型は、モデルに一から分類をやり直してもらうぶん出力が長くなります。それでも、人が見るべき作品が「食い違った分」に絞られるので、全体の手間はむしろ軽くなりました。私は分類には伏せ型を採り、確認型は別の用途に残すことにしました。

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✦ファイル名・候補の並び順・プロンプトの前置きから答えが漏れる経路を、運用に入れる前に塞げるようになります
✦確認を頼む・反論を頼む・答えを伏せる、の三つのうちどれを使うかを、作業の性質から自分で選べるようになります
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