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API / SDK/2026-05-15上級

Expo + Gemini APIでAIチャットアプリを個人開発して審査まで通した実装記録

Expo と Gemini API で AI チャットアプリを作り、両ストアの審査を通すまでの実装記録です。ストリーミングの実測レイテンシ、画像入力の落とし穴、コスト上限の設計、リリース前チェックリストまでまとめました。

expo2react-native2gemini-api279個人開発91iOS13Android10ストリーミング11AIアプリ

プレミアム記事

Expo で組んだチャット画面に、Gemini の応答が一文字ずつ流れ始めた瞬間。手が止まりました。そこにたどり着くまで、三日かかっています。

最初の数日は「公式ドキュメント通りに書いているのに動かない」という状態が続きました。

特にストリーミングレスポンスの実装で詰まりました。Node.jsやNext.jsの環境ではスムーズに動く実装が、React Nativeの環境ではそのままでは動かないのです。EventSourceが使えない、TextDecoderの挙動が微妙に違う、fetch APIのストリーム処理がExpoのJavaScriptエンジンによって制限される……といった問題が次々と出てきます。

Expo環境でGemini APIを使ったAIチャットアプリを実際に作り、App Store・Google Playの審査を通過するまでの実装記録を実例とともに整理しました。公式ドキュメントには書かれていない、実際の開発で詰まったポイントを中心に解説します。

Expo を選んだ理由と前提環境

React Native でモバイルアプリを作る場合、大きく「Expo(マネージドワークフロー)」と「React Native CLI(ベアワークフロー)」の2択があります。個人開発者にとって、Expo を選ぶ理由は明確です。

ネイティブコードを直接書かずに済む点が最大のメリットです。特に iOS と Android 両方に対応する場合、ネイティブモジュールの管理コストが跳ね上がります。AppStore 申請でのビルドも Expo Go や EAS Build を使えば、Mac を持っていない環境でも対応できます。

ただし、ネイティブ API へのアクセスに制限がある点は理解しておく必要があります。Gemini APIの統合においては、カメラ・画像ライブラリへのアクセスは expo-image-picker、音声入力は expo-av を経由するかたちになります。

前提環境は以下の通りです。

  • Expo SDK 52 以降(ここでは SDK 53 を使用)
  • Node.js 20.x
  • @google/genai SDK 1.x(@google/generative-ai から移行済み)
  • EAS Build によるビルド

Gemini APIクライアントの初期セットアップ

インストールからはじめます。

npx create-expo-app my-ai-app --template blank-typescript
cd my-ai-app
npx expo install @google/genai expo-image-picker expo-secure-store

APIキーの管理は、開発初期に必ず正しく設定しておく必要があります。コードに直接書くのは絶対に避けてください。GitHubにpushした瞬間にスキャンされます。

本番環境では expo-secure-store を使ってデバイス上に安全に保管する方法と、サーバーサイドプロキシ経由でAPIキーを隠す方法があります。個人開発でコスト管理を重視するなら、まずサーバーサイドプロキシを検討してください。APIキーをクライアントに持たせると、ユーザーが意図せず大量のリクエストを送れてしまいます。

開発中のクイックスタートとして、環境変数を使う方法を示します。

// lib/gemini.ts
import { GoogleGenAI } from "@google/genai";
 
// ⚠️ 本番では環境変数を使い、クライアントにAPIキーを直接持たせない
const API_KEY = process.env.EXPO_PUBLIC_GEMINI_API_KEY ?? "";
 
if (!API_KEY) {
  throw new Error(
    "GEMINI_API_KEY が設定されていません。.env.local を確認してください。"
  );
}
 
export const genAI = new GoogleGenAI({ apiKey: API_KEY });
 
export const getModel = () =>
  genAI.models; // モデルはリクエスト時に指定

.env.local に以下を記述します(EXPO_PUBLIC_ プレフィックスがないとクライアントサイドで読めません)。

EXPO_PUBLIC_GEMINI_API_KEY=YOUR_GEMINI_API_KEY

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この記事で得られること
ストリーミング3方式の実測レイテンシと、体感が変わる分岐点
チャンク境界で JSON が割れる問題を吸収するバッファ実装
審査とコスト上限を含む、リリース前チェックリスト8項目
Stripe による安全な決済 · いつでもキャンセル可能

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