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API / SDK/2026-03-30上級

Gemini APIマルチモーダルRAGパイプライン構築ガイド — 画像・PDF・動画を横断検索するAIシステムの設計と実装

Gemini 2.5 ProのマルチモーダルAPIを活用して、テキスト・画像・PDF・動画を統合的に検索・分析できるRAGパイプラインの設計から本番デプロイまでを体系的に解説します。

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取り組みの背景 — マルチモーダルRAGが必要な理由

従来のRAG(Retrieval-Augmented Generation)システムはテキストのみを対象としていましたが、実世界のナレッジは多様な形式で存在します。設計書のPDF、ホワイトボードの写真、会議録画の動画、スプレッドシートの図表 — これらを統合的に検索できなければ、AIアシスタントの実用性は限定的です。

Gemini 2.5 Proは、テキスト・画像・PDF・動画・音声を1つのモデルで処理できるマルチモーダルAPIを提供しています。この能力をEmbeddings APIと組み合わせることで、あらゆる形式のドキュメントを統一ベクトル空間で検索できるマルチモーダルRAGパイプラインを構築できます。

ここで扱うのはドキュメント処理からベクトルインデックス構築、検索・生成パイプラインまでを、Pythonの実装コード付きで解説します。Function Callingの基本を理解している前提で進めますので、初めての方はそちらを先にご覧ください。

アーキテクチャ設計

マルチモーダルRAGパイプラインは、以下の4つのフェーズで構成します。

  • Ingest(取り込み): 各種ファイルを受け取り、処理可能なチャンクに分割する
  • Embed(ベクトル化): Gemini Embeddings APIで各チャンクをベクトルに変換する
  • Index(インデックス): ベクトルデータベースに格納し、高速検索を可能にする
  • Query(検索・生成): ユーザーのクエリに関連するチャンクを検索し、Geminiで回答を生成する
# パイプライン全体の概要
# DocumentProcessor → EmbeddingService → VectorStore → QueryEngine
 
from dataclasses import dataclass
from enum import Enum
 
class DocumentType(Enum):
    TEXT = "text"
    PDF = "pdf"
    IMAGE = "image"
    VIDEO = "video"
 
@dataclass
class DocumentChunk:
    """処理済みドキュメントチャンク"""
    chunk_id: str
    source_file: str
    doc_type: DocumentType
    content_text: str          # テキスト表現(検索用)
    content_description: str   # Geminiによる説明(画像・動画用)
    metadata: dict             # ページ番号、タイムスタンプ等
    embedding: list[float] | None = None

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PDF・画像・動画を統一インデックスで管理するドキュメント処理パイプラインの構築方法を理解できる
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