GEMINI LABEN
CLI — Gemini API のリリースノートが9月3日から止まっている間に、Gemini CLI 側は v0.59.0 が stable になりました。中身はセキュリティ寄りですSSRF — MCP の OAuth メタデータ探索における SSRF が塞がれました。第三者の MCP を繋いでいる方には、探索段階の穴が閉じたという話ですRESTRICTED — restricted mode で workspace trust が fail-closed になり、MCP サーバーがフィルタされます。無人運用に MCP を繋いでいる方は挙動が変わります版の固定 — 明示的にバージョン指定した Flash のモデル ID が保持されない不具合が直りました。再現性のために版を固定していた方ほど影響を受けていた箇所です9/30 — gemini-omni-flash-preview の停止まであと17日です。10/2 には gemini-2.5-flash-image も止まります移行先 — 公式の表が挙げる gemini-3.1-flash-image-preview は6月25日に停止済みです。実際の移行先は GA の gemini-3.1-flash-image をご確認くださいCLI — Gemini API のリリースノートが9月3日から止まっている間に、Gemini CLI 側は v0.59.0 が stable になりました。中身はセキュリティ寄りですSSRF — MCP の OAuth メタデータ探索における SSRF が塞がれました。第三者の MCP を繋いでいる方には、探索段階の穴が閉じたという話ですRESTRICTED — restricted mode で workspace trust が fail-closed になり、MCP サーバーがフィルタされます。無人運用に MCP を繋いでいる方は挙動が変わります版の固定 — 明示的にバージョン指定した Flash のモデル ID が保持されない不具合が直りました。再現性のために版を固定していた方ほど影響を受けていた箇所です9/30 — gemini-omni-flash-preview の停止まであと17日です。10/2 には gemini-2.5-flash-image も止まります移行先 — 公式の表が挙げる gemini-3.1-flash-image-preview は6月25日に停止済みです。実際の移行先は GA の gemini-3.1-flash-image をご確認ください
記事一覧/Gemini 入門
Gemini 入門/2026-09-13初級

Drive の原稿を直して聞き直したら、Gemini が直す前の文を返してきました

Drive のファイルを編集したのに Gemini が古い内容で答えるとき、原因はファイルではなく会話の側にあります。ソースが会話の最後まで残る仕組みと、外せないときの手当て、読み込み量の上限までを整理しました。

Gemini86Google Drive3ソースWorkspace5トラブル対処

受託でお手伝いしているサイトの原稿を、お客さまと Drive の Google ドキュメントで回しております。先日、いただいた赤字を反映して一段落を丸ごと書き直し、その流れで Gemini に「いまの原稿を三行で要約してください」と頼みました。

返ってきた三行に、書き直す前の一文がそのまま入っておりました。

ドキュメントを開き直しても、直した文はきちんと保存されています。共有の設定も変わっておりません。それでも Gemini は前の文を返してきます。私は最初、反映に時間がかかっているのだろうと考えて、数分おいてから何度か聞き直しました。結果は芳しくありませんでした。

原因は待ち時間ではありませんでした。古かったのはファイルではなく、私が続けていた会話のほうでした。

ソースは、その会話の最後まで残ります

Gemini のヘルプには、ソースの扱いについて短い一文があります。ソースを追加すると、その会話の間ずっと有効なままになり、会話全体に一貫した文脈を与える、と書かれています。

一貫した文脈、というのは普段はありがたい性質です。同じ資料について何往復も質問するとき、毎回ファイルを指し直さずに済みます。

ただ、この「ずっと有効」は、ソースを追加した時点の内容が会話に居座り続けるという意味でもあります。私はソースを「ファイルへの参照」だと思い込んでおりました。実際には、参照というより、会話が抱えている文脈そのものに近いのです。

ですから、原稿を直したあとに同じ会話で聞き直しても、直す前の内容が答えの材料として残ります。ファイルのほうは新しく、会話のほうが古いままです。あの三行の正体は、この食い違いでした。

入口も書き残しておきます。ドキュメントやスライドでは、右上の「Gemini に質問」からパネルを開き、下部の「ソースを追加」から「ドライブから追加」でファイルを選びます。Drive のトップからであれば、右上の「Gemini に質問」を押し、左のパネルの「ソース」から追加します。どちらの入口を通っても、追加したソースは開いている会話に紐づきます。

同じ会話の中では、いったん外すことができません

もう一文、続きがあります。Gemini は前のターンのソースを参照できるため、いったん含めたソースを除きたいときは、新しい会話を始めて、ソース設定で使いたいものを選び直すように、とヘルプは案内しています。

つまり、同じ会話の中でソースを外すという操作は用意されていません。チェックを外したつもりでも、前のターンで渡した内容は参照されうる、ということです。

ここは、はじめて読んだとき手が止まりました。画面にはソースの一覧があり、追加も削除もできるように見えるからです。見えているのはこれから優先させるものの一覧であって、すでに会話へ入ったものを取り消す操作ではないのだと、あとから理解しました。

一貫性と鮮度は、たいてい両立しません。会話にソースを固定すれば毎回指し直さずに済み、そのぶん編集への追随は鈍ります。逆に毎回読み直す設計なら鮮度は保てますが、議論の途中でファイルが変わったときに足元が崩れます。どちらが正しいという話ではなく、いまの Gemini は前者を選んでいる——そう受け取ってから、私は自分の手順のほうを合わせることにしました。

編集した資料について聞き直すときは、会話ごと新しくします。 この一点だけを決めて、迷う時間をなくしました。

新しい会話を始めたときの既定も、あわせて把握しておくと事故が減ります。

検索先新しい会話での既定
Driveオン
Gmailオン
Chatオン
カレンダーオン
ウェブ検索オフ

Drive・Gmail・Chat・カレンダーは、何もしなければ検索先として有効になっています。ウェブ検索だけが既定でオフです。ここを知らないまま「このドキュメントだけを見て答えてください」と頼むと、隣のメールや予定の内容が混ざることがあります。会話を新しくしたときは、質問を投げる前にソース設定を一度開いて、検索先を絞っておくと安心です。

「全部読まれている」とは限りません

会話を新しくしても答えが噛み合わないときは、もうひとつ疑うところがあります。読み込まれる量の上限です。

ヘルプは、リクエストごとに処理できる量には限りがあり、ソースが多すぎる場合や、テキスト量の多いソースを含めた場合には、その一部だけに基づいて答えることがあると明記しています。

ここは黙って起こります。エラーも警告も出ません。以前、長い打ち合わせ記録を丸ごと渡して「後半の決定事項をまとめてください」と頼み、前半だけを要約した答えが返ってきたことがありました。当時の私は、要約の指示が下手なのだと受け取っておりました。いま思えば、後半がそもそも届いていなかった可能性のほうが高かったのだと感じています。

手当ては素朴です。

  • 資料を減らします。関係のないソースを外し、会話を作り直します
  • 資料を分けます。長いドキュメントは章ごとに分け、聞きたい範囲だけを渡します
  • スプレッドシートは範囲で渡します。セル範囲を選択してから質問すると、その範囲を対象にできます(対象になるのは、いま開いているシートタブの中だけです)

三つとも、渡す量を絞るという同じ考えの言い換えです。多く渡すほど正確になるわけではありません。 私は逆のことを長く信じておりました。関係しそうな資料を片端から足せば、それだけ確からしい答えが返ってくるのだろう、と考えていたのです。

答えのあとにある「ソース」を毎回開きます

Gemini の回答の下には、その答えに寄与したファイルの一覧が出ます。ここを開く習慣をつけてから、噛み合わない答えの原因がその場で見当をつけられるようになりました。

そしてヘルプには、正直な但し書きが添えられています。実際に使ったソースを一覧に載せ損ねることがある、直接使っていない資料を挙げることがある、そしてもとの依頼に含まれていない資料を、あたかも事実であるかのように作り出してしまうことがある、と書かれています。

作り出す、というところは重い記述です。ソースの一覧は答え合わせの手がかりであって、答えそのものではないということになります。

ですから私は、要約がそのまま先方へ渡る文面になるときや、判断の材料になるときだけは、元のドキュメントを開いて該当箇所を目で確かめるようにしております。全部を確かめると時間が足りませんので、確かめる場面のほうを先に決めておく、という順序です。

症状から当たりをつける

私が実際に使っている切り分けを、表にしておきます。

症状まず疑うところ手当て
直したはずの文が答えに残ります会話に残っている古いソース会話の作り直しとソースの選び直し
指定していない資料の話が混ざりますDrive・Gmail などの既定オンソース設定での検索先の絞り込み
後半や末尾だけが抜けます一度に処理できる量の上限ソースの削減と資料の分割
アクセス権が必要だと表示されますファイルの閲覧権限閲覧権限の取得と追加のやり直し
PDF をソースに指定できませんDrive に置かれていないことDrive へのアップロード

ソースとして追加できるのは、Google ドキュメント・スプレッドシート・スライド、そして PDF です。PDF は Drive に上げてからでないと選べません。共有された資料を扱うときは自分に閲覧権限が要る点も、あわせて覚えておくと原因探しが短く済みます。

一度だけ、遠回りをしてみてください

ここまでを踏まえて、最初に試していただきたいことは一つです。

いま開いている会話をそのまま続けず、新しい会話を一つ立てて、直した資料をソースに指定し直したうえで、同じ質問をもう一度してみてください。 答えが変われば、原因は会話の側にありました。答えが変わらなければ、量の上限か閲覧権限のほうを疑う番になります。

この一手間は、はじめのうち遠回りに感じられます。それでも、原稿を直すたびに数分ずつ首をかしげていたころと比べれば、はるかに短く済んでおります。

私自身、しばらくのあいだ「反映が遅いだけ」と思い込んで待っておりました。同じところで手が止まっている方の、ほんの少しの近道になれば嬉しく思います。

シェア

お読みいただきありがとうございます

Gemini Lab は広告なしで運営しており、サーバー費用などの運営コストはメンバーシップのご支援で賄っています。実装コード・ベンチマーク・本番設計パターンなど、実務でお役立ていただける記事を毎日更新しています。もし読んでよかったと感じていただけましたら、ぜひご覧ください。

  • コピー&ペーストで使える実装コード付き
  • 毎日新しい上級ガイドを追加
  • ¥580/月 または ¥2,480 の永久アクセス
メンバーシップを見る →

もしこの記事がお役に立ちましたら、チップ(¥150)で応援いただけると大変励みになります。広告なしでの運営を続けるため、皆さまのご支援が大きな力になっています。

関連記事

Gemini 入門2026-08-16
一番強いモデルが preview で、安いモデルが GA です。Gemini のモデル選びで最初に確かめる一行
Gemini のモデル一覧を GA と preview で並べ直すと、最上位の推論モデルが preview で、安く速い Flash 系が GA という順序になっています。個人開発でこの逆転をどう扱うか、コードの中の preview 依存を数える30行のスクリプトとあわせてまとめます。
Gemini 入門2026-07-18
「検出されませんでした」は、AI 生成でない証明にはなりません — SynthID の非対称性
SynthID の検出結果は「出た」と「出なかった」で意味の重さがまったく違います。Gemini 生成画像の透かしがどこまでの加工で残るのか、検出されなかった場合に何が言えないのか、個人開発では生成の瞬間に来歴を記録すべき理由まで整理しました。
Gemini 入門2026-06-22
Gemini の画像生成をワークフローに組み込む — プロンプト設計から動画→サムネイル自動生成まで
Gemini の画像生成を「運」ではなく再現可能なワークフローとして回すための実践メモです。プロンプト設計の要点から、Nano Banana 2 のGAで可能になった動画→1枚絵の自動生成、出荷前の品質ゲート、preview停止に備える設計までを動くコード付きでまとめます。
📚RECOMMENDED BOOKS
大規模言語モデル入門
山田育矢
LLM開発
生成AIプロンプトエンジニアリング入門
我妻幸長
プロンプト
Claude CodeによるAI駆動開発入門
平川知秀
AI駆動開発
※ アフィリエイトリンクを含みます